Q 急に水が出なくなった!?井戸ポンプの故障の4つの原因~
A 1. 地下水位の変動
季節によって、水の出がよくなったり悪くなったりするのを感じたことはありませんか?
そんな場合は、季節によって変動する地下水位が原因かもしれません。 基本的に夏は水位が高く、反対に冬は水位が下がることが多くなります。 冬になって地下水位が下がると、井戸にある地下水が少なくなっているため、水ではなく空気を吸い上げてしまう場合があります。こういった状態になると、水と空気が繰り返し出るようになったりします。 ここまで書いてきたように、これは地下水位の変動が原因ですので、井戸ポンプの故障ではありません。 対策としては、井戸を少し深く掘ったり、井戸ポンプを汲み上げ能力の小さいものに交換することで改善できます。
2. 井戸設備の異常
季節に関係なく、以前は井戸水が安定して出ていたのに、徐々に水の出が悪くなってきていると感じた場合には、井戸設備の異常が考えられます。 給水管の中にあるストレーナーの詰まりや、砂こし器のメッシュに砂などが詰まってしまい、水の出が悪くなることがあります。 こういった場合には、ストレーナーや砂こし器に詰まった砂等を取り除けば、これまで通りに井戸水が出るようになります。
3. 井戸ポンプの故障、給水管の破損(経年劣化など)
どんなものでも時がたつとともに、少しずつ劣化をしていくものです。今までずっと何の異常もなく使えていたのに、急に水が出なくなった場合は、井戸ポンプや給水管の故障の可能性があります。井戸ポンプそのものの交換や、一部部品の交換・修理によって改善できる場合があるので、状況をよく調べて対処しましょう。ご自身で原因特定や交換が難しい場合、専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
4. 井戸詰まり
最後に、井戸そのものに原因がある場合です。
井戸水を長期間吸い上げていると、底面の砂が巻き上がり、それが底に堆積していって井戸の底面が上がり、井戸の推進が浅くなってくることがあります。 こうした場合の対処法としては、エンジン付きポンプなどを使って水と一緒に砂を吸い上げて、たまった砂を除去します。